現役インストラクターが教える「ナイトダイビング」の魅力と注意点

こんにちは。代表インストラクターの内原です。

毎年5月はサンゴの産卵ナイトダイビングのシーズンです。2021年も無事、サンゴの産卵を見届けることができました。

サンゴの産卵レポートはこちらにアップロードしています。

【沖縄恩納村】2021年サンゴの産卵結果報告

ナイトダイビングと聞くと、「ハードルが高い」と感じる方もいるのではないでしょうか。私もはじめの頃はそう感じていてナイトダイビングはちょっとという感じでした。

アドバンス講習の時に初めてナイトダイビングをビーチからエントリーした時の事を何となく覚えています。

透明度もさほど良くなくあまり記憶に残るような体験もないままに終了し、またナイトダイビングしようなんて思う事はありませんでした。
その頃は技術も水中で生物を見つける事も未熟だったのでそんな思い出しかありません。

それから、沖縄で初めてナイトダイビングをした時には、

“何て綺麗な海なんだ”と沖縄の海の素晴らしさを改めて感じました。

日中に潜る感じと、雰囲気も変わります。夜空には満月があり、月光が水中に差し込みとても幻想的な光景でした。水中ライトを消しても辺りが月光に照らされ薄く見えました。

そんな素晴らしいナイトダイビングに皆さんも是非チャレンジして頂きたいと思います。

目次

ナイトダイビングに必要なものは?

ナイトダイビングは、日中のダイビングと変わらない器材で潜ることが出来ます。

水中ライト

唯一必要なものは水中ライトです。この水中ライトなしではナイトダイビングを楽しむ事は出来ません。

一昔前の水中ライトは電球でしたが最近の水中ライトはLED。

電球のライトと比べると明るさは雲泥の差です。

水中ライトは水中を昼間のように明るくし、水中での不安感を十分払拭してくれます。
水中での視界確保にはなくてはならない器材です。そしてこれがあることにより、夜の海をしっかりと楽しむ事が出来ます。念のため、水中ライトは予備をもう一本持っておくことも大切です。

あとは自分自身に付けるケミカルライトとです。よくアイドルコンサートなどでよくファンが手に持って振っている化学発光するライトです。

それを各自のファーストステージに取り付ける事により他のダイバーを見失わない、自分を見失われない様にする為です。

一通り器材が揃えばこれで潜ることが出来ます。
あとはポイントに向けて出発するだけです。

ナイトダイビングの注意点

ナイトダイビング

では、実際にナイトダイビングを行う上で知っておかないといけない事と注意しなければならない事があります。

それが以下の通りです。

残圧計の確認方法と伝え方

通常使っている残圧計の文字盤には蓄光する蛍光塗料が使われており、残圧計に水中ライトを数秒当てて離すと文字盤が光るようになっていて、これで確認する事が出来ます。

伝え方は片手で水中ライトを持っているので反対の手を照らして指で数字を一桁ずつ伝えます。

日中のダイビングに比べるとエアの消費量が少し多くなりがちになるので頻繁に残圧の確認をする事を忘れずに。

ハンドシグナルと水中ライトでの合図の送り方

ハンドシグナルは残圧を伝える方法と同じで片方の手を照らしてサインを出します。

また水中ライトの合図ですがOKは水中ライトを下に向けて円を描く、注意を引く時は左右に振る。トラブルが発生した時は上下に振るなどの合図を覚えておくことが大切です。

水中ライトは水面では水平方向に向けない

ダツという水面近くを泳ぐ魚は光に向かって泳いでくる習性があり、尖った魚なので非常に危険です。

どうしても水平にライトを向ける時は身体から手を伸ばして身体から離れた位置で照らすこと。

水中ライトで人の顔を照らさない。

水中ライトは非常に明るく眩しいものです。絶対に人の顔に向けて照らさないようにして下さい。

夜に活発に活動する生物に注意

棘皮動物や甲殻類は夜間活発に行動します。

特に注意しなければならない棘皮動物はウニ類です。昼間は岩の中に隠れていますが夜になると出てきてそこら中で動き回りますので手足を付く時には要注意です。

日中に一度潜っておくことが安心に繋がります

ナイトダイビングを行うポイントを一度、日中に潜っておくことで少し不安な気持ちも軽減されます。

バディを決める

信頼出来るバディを確実に決めて一緒に潜ることは何よりも安心感に繋がります。

ナイトダイビングでの楽しみ

寝ているブダイ

ここまでナイトダイビングを行う為の準備と注意をお話しましたが如何でしょうか?

昼間とは違う水中生物の活動や寝ている姿、繁殖や産卵活動を見る事が出来ます。

神秘の世界への挑戦は楽しいものですよ!

甲殻類

実際にやってみないと分からない事がたくさんあると思いますがちょっと勇気を出してみてチャレンジしてみてはどうでしょう?

ダイビングの幅も広がりますし、新たな発見があるかもしれません。一歩踏み出せばまた色んなものが見えてくるのは確実です。

あなた自身のダイビングライフの幅を広げる為にも是非、ナイトダイビングに挑戦してみましょう!!

ピンクマーリンクラブでは、お客様のリクエストベースでナイトダイビングを開催しています。

5月のサンゴの産卵の時期はもちろん、そのほかの時期でもナイトダイビングが可能です。

2024年も、サンゴの産卵ナイトダイビングを開催しております。

ナイトダイビング

興味のある方は、HP、またはお電話でお問い合わせください!

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この記事を書いた人

恩納村の海で潜り始めて約25年。日々、皆様を楽しく安心して潜って頂けるよう心掛けてご案内させて頂きます。 出来る限りリクエストにお応え出来る様に老体に鞭打って頑張っております。 25年間潜り続けても飽きることなく海は素晴らしく、恩納村は、リゾートでありながらこんなに近くに美しい海が広がっているところはないと思います。是非、皆さんに恩納村の海をご紹介させて頂きたいです。初心者の方から上級者の方まで、安心して楽しんで頂けます!

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