沖縄のお正月っどんな感じ?沖縄現地スタッフが解説!

沖縄のお正月

沖縄の年末年始はどのように過ごしているのか、何か特別な事をしているのかなど気になる方もいますよね?

今回は沖縄のお正月について紹介したいと思います。

目次

年越しそばは沖縄そば

沖縄そば

年越しそばを食べるのには、そばが細く長いので長寿を願ったり、細く切れやすいため年を越す前に食べきり厄災を断ち切り新年を迎えるといった意味があり「年越しそばを食べないと年が越せない」という人もいるでしょう。 実は沖縄では元々年越しそばを食べる習慣がありませんでした

沖縄で年越しそばを食べるようになったのは1972年の本土復帰以降で、県外の風習を真似て製麺所が年越しそばを銘打って沖縄そばを売り出したのが始まりのようです。
まだここ50年前後の比較的新しい習慣となっています。

また、外食で年越しそばを食べるというよりも、大みそかに沖縄そば麺を買ってきて、家で出汁や具材を用意して家族、親戚で集まり食べるというスタイルが多いです。

沖縄のおせち料理はどんなもの?

実は沖縄にはおせち料理やお雑煮を作る習慣がありません。
先の年越しそばのように、近年では県外の風習からおせち料理が販売されていたりします。

沖縄ではお正月には親戚が多く集まります。そこで昔ながらの重箱料理、オードブル盛り合わせ、刺身の盛り合わせなどを用意します。
またお雑煮の代わりに、豚の骨付きあばら肉と冬瓜や結び昆布を入れて煮込んだカツオだしの汁物のソーキ汁、豚の内臓(モツ)を使った汁物でお祝いの席には欠かせない中身汁、イカと豚肉、冬瓜などを用いてイカスミで味付した汁物のイカスミ汁などがあります。

中身汁

中身汁

沖縄のお正月の過ごし方

ウートートー

沖縄の人は年末年始に家族で旅行に行く家庭よりも、親戚の家にあいさつ回りをしたり、祖父母の家に帰省する家庭が多いです。

またお歳暮も、沖縄では親戚の家に新年のあいさつをしながら手渡しで持って行き仏壇に、仏壇にお供えするスタイルが主流となっています。

旧正月って何?

沖縄の2つ目の正月の旧正月とは、旧暦の1月1日です。
もしかしたら旧暦自体なじみのない人も多いのかもしれませんが、沖縄では今でも旧暦を基にしている風習もまだ残っており、カレンダーに旧暦が記載されています。

沖縄のカレンダー

ジュウルクニチー(十六日祭)って何?

後世(グソー:あの世)の正月と呼ばれているジュウルクニチー(十六日祭)は重山・宮古などの先島諸島の伝統行事です。

琉球王国時代にある家来が1月1日から15日までは城内の諸行事をすませて、16日に故郷の父母へあいさつのため帰郷したが両親は既に帰らぬ人となっていて、墓参りをして念頭の辞を墓前で述べたのが始まりという説と、1月1日から15日までは新暦の松の内のように小正月(ソーグヮチグヮー)と呼ばれていて、その間はあの世から神様がいらっしゃるので、先祖の墓参りは慎むことが一般的とされていて、小正月があけた16日に先祖の墓参りにいくことからという説もあります。

実は私も最近までこのジュウルクニチーを知りませんでした。

沖縄本島の方でミージュウルクニチー(新十六日)といってその年回りで家族や親族が亡くなった喪中の家で行う追善供養の意味合いで行ったことでジュウルクニチーの行事を知ることが出来ました。

さいごに(まとめ)

いかがでしたか?沖縄にはお正月が3回来ると言っても、ほとんどの沖縄の人は新暦の日本全国と同じ1月1日にお正月を祝います。大人の方は安心してください!3回お正月が来ても子供たちに渡すお年玉は新暦のお正月1回だけです。

沖縄の人々は昔ながらの風習を大切にしながら、本土復帰後に日本の風習や文化もうまくチャンプルー(まぜながら)しながら暮らしています。しかし、若い世代は昔の風習をわからないままになっている人も多いのも事実です。

冬の沖縄に観光に訪れる機会があれば、沖縄独特の風習に注目するのも面白いですね。

沖縄のお正月

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この記事を書いた人

沖縄恩納村にあるダイビングショップです。恩納村で潜り続けて30年以上の実績!「楽しさは安全から」がモットー。全メニューボートダイビング開催で満足度の高いアクティビティ―を提供しています。>恩納村のダイビングショップ「ピンクマーリンクラブ」はこちら

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